党首討論で政局は動かない、何も変わらない。
先日、11月28日に党首討論があった。
今まで民主党の小沢党首が逃げ回っていたと宣伝されてきた麻生総理大臣との党首討論であった。
あれを見終わって感じたことは、矢張り絶望感だけである。
討論の内容が良いとか悪いとかではない。
討論内容自体は、当たり前の内容であり、いかに現麻生政権が無能無策であり、その結果、日本の景気を悪くして日本国民の生活を追い詰めていることを確認したに過ぎない。
絶望感の源にあるのは、どんなに小沢民主党主が現政権のやる気のなさを問いただしたところで、麻生総理が解散を決断しなければ何も動かないという党首討論の存在意義のあやふやさなのかもしれない。
何のための党首討論なのか?
きちんと説明できる人間がいるだろうか?
マスコミや多くのマスコミに感化されている国民は、「党首討論で誰が優勢だった」とか勝ち負けにこだわっているようだが、党首討論は選挙ではない。
党首討論で勝敗がつくとか、政治が動くとか、そんな期待を何故するようになったのだろう?
政治が動くことがあるとすれば、それはあくまで与党内部、野党内部のことだ。
党内での総裁降ろしや内閣解散の動きが出るか出ないか、そのことだけだろう。
今や自民党には次の総裁候補はなきに等しい。
そうである以上、党首討論が劣勢だろうが、国民世論が不利になろうが、麻生内閣が解散することはあり得ない。
任期一杯までは選挙を先延ばしにしたいという点では、自民党内の結束は相当堅そうに見える。
党首討論をした結果、政治はスタック状態であることを明らかに見せた。
総理大臣が総理大臣にふさわしい人間であろうがなかろうが、経済対策を打とうが打つまいが、すべては与党の言うがまま、やるがまま、国民は凍え、不安におののきながら次の選挙まで待つしかないということを見せつけたと言って良いだろう。
あとは民主党が参院で国会を空転させるという戦法しか残っていないが、それで麻生政権がギブアップするとは到底思えない。
現政権与党が出来るだけ長く生きながらえることだけが最大目標で、後は野となれ山となれ・・・。なるようにしかならない、とでも言ったら良いのだろうか。
そのことで犠牲になるのは日本国民だ。経済基盤が弱い順に淘汰されていくしかない。
麻生総理大臣自身は金持ちの出で、麻生王国と呼べるような地元も持っているから次の選挙の心配はないし、政治家を辞めても悠々自適で貧乏人を見下ろしながら暮らしていける身分だ。
自民党の中でも当然、経済基盤、選挙基盤の弱い議員の順から淘汰されていく運命だ。
そのトップである麻生総裁は、自分さえよければ人はどうなっても良いという考えなのだからしょうがない。
かつてない閉塞感が日本を今覆っている。
その状態で、麻生総理は呑気に民主小沢の地元に遊説にお出かけだそうだ。
党首討論で自分が醜態をさらしたことがよほど気になるのか、わざわざ小沢氏の地元を訪ねるとは何という猿知恵・・・。
更に笑えたことは、マスコミでテリー伊藤などが言っていた「アメリカのオバマVSマケインみたいな党首討論を期待していた」というコメントだろう。
これ以上に笑えるコメントはない。
アメリカの党首討論は、あれは「選挙活動の一環」である。
どちらがアメリカ大統領になるかの討論だったのである。
ああいう討論を期待するならば、政局より政策なんて言えるわけがない。
即、総選挙に突入すべきなのである。
そうすれば、皆が期待するような舌戦が始まることだろう。
何度も言うが、党首討論で政局は動かない。
それをあたかも党首討論で政局が動くような、何か決定的なことが変わるようなニュアンスでミスリードをしているマスコミは恥を知るべきだ。
物事をわかっていもしないのに、さもさもそれに精通しているかのようにコメントし世間に吹聴しているのはマスコミだ。
マスコミは何か起これば金儲けになるのだから仕方ない部分もあるが、堅い話、国民生活を左右する政治の話を扱うのなら、もっと真面目に真剣にやるべきだ。
そのことを知りながら党首討論の場に臨み、何度も何度も訥々と意見を述べた小沢氏には頭が下がる思いだ。
我々国民も次の選挙までは何としてでも生き延びてみせるから、小沢氏始め民主党の面々にも頑張って欲しいと思う。
それにしても、討論後「麻生総理の圧勝だった」とへらついた口調で言っていた自民党の細田氏の顔を見ると虫ずが走る。
こんな意味のない党首討論をやること自体、価値がない。
それよりも今もっとやらなければならないことは沢山あるはず。
三万人越えの派遣社員の大量首切りや、医療費問題、更には年金運用の失敗によってたった2年で10兆円越えの損失を出したこと、・・・。
その責任は現在政権を担っている与党、麻生総理を始めとする自民党、公明党にある。
彼らはどう責任を取るのか?責任の取り方を知らないのだろうか?
現政府がやっていることは全く今の時代に合っていない。的はずれ過ぎる。
これらの問題を放置し続ければ、大変なことになって日本は荒んだ国になる。
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