ガソリン税を取り巻く薄気味悪さ
昨日、テレ朝の「朝まで生テレビ」を見た。
地方分権について激論を交わしたところで、結論は始めから見ている。いわゆる「外し」のプログラムであった。
地方分権が成立しないのは、その問題の先頭に立つ東国原知事が「分権になった場合の地方の経済は?」と聞かれて、口ごもり、即座に答えられなかったことがすべてだ。道州制も同じこと。
視聴者の目を釘付けにしたものがあるとすれば、片山さつき女史の珍妙なヘアスタイルだけだろうか?ちょっと驚いた。
それでも最後まで見たのであるが・・・。
出演者の中に、合併政策に反旗を翻したことで有名になった、福島県の矢祭町の町長が出ていた。番組を見ていた視聴者も、他の出演者も、司会の田原聡一朗さえ、彼には何ら期待はしていなかったと思う。
ところが、番組後半で、話題が「道路特定財源の暫定税率維持」に及んだとき、矢祭町の町長は、実に光る発言をして、スタジオを田原もろとも凍らせたのである。
毎度おなじみの宮崎県知事の東国原や、他の出演者が、今まで通り政府支持、金クレ乞食体質のぬるい喋りをしているところに、
「国民の6割は道路特定財源の暫定税率維持や一般財源化には反対なのに、多くの知事さんが賛成というのは薄気味悪い」(大体こんな感じの言葉)
「薄気味悪い」と言ったのである。
なんともわかり易い言葉であった。これほど、今のガソリン税を取り巻く日本の状況を言い得て妙な言葉はない。
そこにいた知事や政治家、田原さえも即座に言い返す言葉が見つからなかった。水を打ったように一瞬シーンとして、各ゲストはお互いに顔を見合わせた。
まるで、「誰こいつ呼んだの?」といわんばかり。
番組が用意した方向に反する発言だったに違いない。
田原を始め、朝まで生テレビおなじみの出演者たちは、現実の国民の声をマスメディアという強大な力を使って封じ込めることに加担している。
地方の住民たちの上に立つ知事たちもだ。
更に、新聞各社が政府を強力にバックアップし、国民に「政府が正しい」と連日のように社説で誘導する。
その新聞の記事を片手に、鬼の首を取ったように「時事放談」で国会議員が「権威のある人がこれだけ書いているのに」と、新聞の社説、論説を自分たちの正当性の根拠のように示した。
笑止。策士策におぼれる、語るに落ちたとはこのことではないか?
政府の道具と成り下がった新聞に、ジャーナリズムの精神はない。
少し前のコマーシャルで「新聞を信じるな」というコピーがあったが、正にその通りになってきている。
テレビのニュース系番組でも、かつてのお茶の間の人気者、庶民の味方、オバサンのカリスマのみのもんたが問答無用で民主党叩きを公然とする。番組内でも、すごく偏ったカメラカット、ナレーション、BGMで国民をミスリードしようとしているかのようだ。
それらすべてが「薄気味悪い」のである。
いつから日本はこうだったのか、前からこうだったのかわからない。それとも、戦後、右肩上がりで成長を続けてきて幸せだったため、国民は気付かずに今日まで来てしまったということなのだろうか?
そうだとしたら、大問題だと思う。
自由主義国日本の民主主義の危機だ。
お隣の中国では、インターネットでさえ厳しく言論統制や接続統制されていると言う。
日本がそうならないと誰が言えるだろうか?
すでにテレビや新聞、大きなマスコミは政府の息が掛かっている状態だと言えるだろう。つまり、利益を共有しているということだ。そこに中立の報道は有り得ない。
テレビで「暫定税率維持」を声高に訴え、政府の宣伝塔と化している東国原知事について、つい先日、「東国原知事が生む経済効果の試算」などという記事が、各メディアで紹介されたが、これは、政府に対する協力のご褒美企画なのかなぁ?と思わずにはいられない。
このタイミングで出るというのも、不思議な気がする。
マスコミ、メディアは、暫定税率と一般財源をゴッチャに扱い、本筋を外れていることを何故言う?全く別問題のはずだ。何もかもグチャグチャにして、ドサクサ紛れに政府が正しいと言っても、それほど国民は馬鹿じゃない。
地方に行けばテレビ番組の数も極端に少なく、言いくるめられるとでも思っているのか?
世論調査にしたところで、電話する時間帯、曜日などによって、得られるデータも違ってくるはず。今や携帯が主流になり、固定電話を持つ層は限定される。ましてや、不況のため、家に人がいない時間が長い。生活水準にも大きな差が生まれる。
どこが基準なのか、どこまでの範囲なのか、わかりずらくなっているのが現状だろう。
金の切れ目が縁の切れ目という言葉がある。
これから、あの知事たちは、どういう態度を取るのだろう?政治家たちは、マスメディアはどう動くのであろう?
引き続き、国民は「要観察」の態勢で、常に耳を澄まし、片時も目を離さず、目を凝らさなければならない。
そうしなければ、泣きを見るのは国民だ。自分の身は自分で守る・・・。なんとも、殺伐とした世の中になったものだ。
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